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2000年度火薬学会春季大会レビュー

総評
年会委員長,日本工機(株)取締役技術管理室長 亀ヶ谷重夫

 火薬学会第59回通常総会並びに2000年度春季研究発表会が5月18,19日の両日にわたって,中央大学駿河台記念館で約240名の参加者を迎えて盛大に執り行われ,無事終了しました。

 昨年は,学会創立60周年の記念大会として行われましたが,今年は平年の行事として行われました。今回の研究発表会は,春季としては20世紀最後の研究発表会であり、21世紀に向けての発表,討論が活発に行われました。今回は,16のセッションで構成され燃焼・分解,爆発・衝撃,感度,プロペラント,発破,爆薬・測定法,煙火の分野から合計66件の研究発表,産・官・学のパネラーによる「高エネルギー物質化学とその利用技術(21世紀への新展開)」と題するパネルディスカッション,特別講演としては,(財)石炭利用総合センター専務理事猿橋皓氏による「21世紀における石炭エネルギー」と題する講演と,福井工業大学教授佐々宏一先生による「発破による岩盤破壊に関する研究の流れと今後の課題」と題する2件の興味ある講演をいただきました。また、火薬学会奨励賞を受賞された大野芳生氏(日本油脂)及び神津直氏(東大大学院)から記念の講演を頂ました。

各セッションとも,フロアーからの熱心な質疑,討議が行われ「3鈴」が鳴っても討議が続くなど学会の活性化が肌で感じられました。

年会のもう一つのイベントであります懇親会は、今年は会場の都合で場所を近くの「聚楽」に移して開かれ,発表会場で時間切れとなった議論の続きや先輩会員との懇談、会員相互の情報交換が和やかに行われました。

 最後に,今年は私ども日本工機が幹事会社を担当させていただきましたが,何かと不行き届きのところがありましたが,皆様の絶大なるご支援,ご協力を賜り,滞りなく閉会できたことを深く感謝申し上げます。

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