2002年度火薬学会賞-学術賞 |
越 光男君は,永年にわたり,気体を中心とした爆ごう特性計算,爆ごう現象や衝撃起爆過程の分子レベルでの解明に関する研究を行ない,また,最近では,新たに凝縮系爆薬等起爆現象の分子レベルでの解明に関する研究を試み,優れた研究成果を挙げ,多数の論文を発表している。越君の研究成果は卓越したものであり,今後の火薬・爆薬等のエネルギー物質について,その爆発現象の解明およびその有効利用を図る上で貴重な知見となるもので,今後のエネルギー物質研究の一つの重要な方向を示す者である。 さらに,火薬・爆薬等エネルギー物質分野の若手研究者の育成のため,大学をはじめ,多くの場で教育・指導に力を注ぎ,多くの研究者・技術者を育成し,指導を受けた研究者等は優れた研究や開発を行なっている。本学会における若手研究者育成のための火薬学セミナーも越君のリーダーシップによるものである。 また,火薬学会理事として,編集副委員長,編集委員長を歴任し,火薬学会誌のレベルの向上に多大の貢献をするとともに,将来構想委員長,企画委員会委員長,環境安全委員会環境小委員会委員長として火薬学会の発展に大いなる貢献をしている。 以上から,越 光男君の業績,活動および火薬学会への貢献は顕著な者であり,学術賞に値する。略歴
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学術賞は,火薬関係科学又は技術に関し,顕著な業績を有し,且つ,若手研究者の教育・指導に著しく貢献した社員に授与しています。
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