朝原誠君は,水素社会の実現に向けて水素の着火および流体力学的影響を解明するために,数値シミュレーション手法を高度化の研究開発を行っている。これらの研究結果を研究論文として Science and Technology of Energetic Materials 誌へ投稿している。数値シミュレーション手法では,水素空気混合気体の着火・爆発現象の解明を目指してものであり,水素の着火・爆発現象を数値シミュレーションから明らかにした。また,実用的な数値シミュレーション手法を開発することで,実用化が急がれる水素ステーションの安全性を評価するために有効な数値シミュレーション手法であることを示している。
来るべき水素社会を実現するには,燃料電池自動車や水素ステーションの安全性を評価することが必要であり,これらの技術基準を作成する上で数値シミュレーションによる評価手法を確立することは重要か研究課題である。
朝原誠君の研究は,水素等の可燃性ガスの着火・爆発現象の数値シミュレーション技術の研究開発であり,これらの研究成果は,火薬業界の発展に寄与するものである。よって,火薬学会賞技術賞に値する。
2003年4月 | 青山学院大学理工学部機械工学科入学 |
2007年3月 | 青山学院大学理工学部機械工学科卒業 |
2007年4月 | 青山学院大学大学院理工学研究科理工学専攻博士前期課程入学 |
2009年3月 | 青山学院大学大学院理工学研究科理工学専攻博士前期課程修了 |
2009年4月 | 青山学院大学大学院理工学研究科理工学専攻博士後期課程入学 |
学術振興会特別研究員(DC1 : 2009−2011)就任 | |
2012年4月 | 青山学院大学理工学部機械創造工学科助手就任 |
2012年9月 | 青山学院大学大学院理工学研究科理工学専攻博士後期課程修了 |
2013年4月 | 青山学院大学理工学部機械創造工学科助教就任 |
現在に至る |
技術賞は,火薬関係技術の進歩に貢献し,成果を会誌又は論文誌に発表した社員に授与しています。