丹波孝弘君は、爆発のリスクアセスメントやソニックブームで重要視されている「爆発と乱流間の干渉」について、数学モデルの構築を最終目標とし、小規模野外実験を通じデータを取得している。これらのデータは以下に示す、Science and Technology of Energetic Materials誌に投稿された論文にまとめられている。
ここでは、乱流生成にBlowerとGridが使用され、圧力波を多点計測している。計25回の実験結果に対し詳細な誤差解析が実施され、圧力波への乱流効果が明白に示された。本論文で提示された実際の場での実験結果は、今後物理モデルそして最終的には数学モデルの構築にあたり貴重な知見を与えるものであり、安全の分野に大きく貢献すると評価される。よって、火薬学会奨励賞に値する。
2013年3月 | 名古屋大学工学部機械・航空工学科 卒業 |
2015年3月 | 名古屋大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻 博士前期課程 修了 |
2015年4月 | 名古屋大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻 博士後期課程 入学 |
奨励賞は,火薬関係科学又は技術に著しく貢献し, 成果を会誌又は論文誌に発表した若手社員に授与しています。