井上智博君は,液体燃料の噴射および衝突による微粒子化に関する研究を継続実施している。また近年には,それら微粒子化に関する知見を応用して,日本の伝統文化である線香花火の研究を精力的に行っている。その成果を以下の論文としてScience and Technology of Energetic Materials 誌に発表している。
「Investigation on liquid atomization mechanism in Japanese sparkler“ Senko-hanabi”」では,高速ビデオ画像解析により,光の縞模様となる液滴は,火球自体または火球表面の気泡の破裂によって引き起こされる液体の噴霧によって形成されることを確認している。生成した液滴のさらなる破裂(花の形成)は液滴内部で発生したガスの突然の膨張である微小爆発によって引き起こされると結論付けされている。
井上君の研究成果は高く評価され,当学会に大きく貢献するものであり,火薬学会奨励賞に値するものである。
2005年3月 | 東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻修士課程修了 |
2007年9月 | 東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻博士課程中途退学・同助教 |
2012年11月 | 東京大学大学院工学系研究科博士(工学) |
2013年4月 | 東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻特任准教授 |
2018年4月 | 九州大学大学院工学研究院航空宇宙工学部門准教授 |
奨励賞は,火薬関係科学又は技術に著しく貢献し, 成果を会誌又は論文誌に発表した若手社員に授与しています。