小澤晃平君は,ハイブリッドロケット推進のクローズドループ制御を目指し,それに使用する固体燃料等の燃焼挙動を継続研究している。その成果を以下の論文としてScience and Technology of Energetic Materials誌に発表している。
「Regression behavior of poly-lactic acid manufactured by fused filament fabrication for hybrid rocket propulsion」では,ハイブリッドロケット推進の高度なクローズドループ制御のデモンストレーションを行い,ポリ乳酸燃料の基本的な燃料燃焼挙動を調査している。燃料層形成の方向と酸化剤の流れの方向の角度の違いにより燃焼量に差があることを見出している。
小澤君の研究成果は高く評価され,当学会に大きく貢献するものであり,火薬学会奨励賞に値するものである。
2012年3月 | 東京大学工学部航空宇宙工学科 卒業 |
2014年3月 | 東京大学工学研究科航空宇宙工学専攻 修士課程 修了 |
2015年4月〜2017年3月 | 日本学術振興会 特別研究員DC2 |
2017年3月 | 東京大学工学研究科航空宇宙工学専攻 博士後期課程 修了 |
2017年3月〜 | 2022年1月 九州工業大学大学院 工学研究院 機械知能工学研究系 助教 |
2022年2月〜 | 九州工業大学大学院 工学研究院 機械知能工学研究系 准教授 |
2022年2月〜 | ミシガン大学アナーバー校 航空宇宙工学科 日本学術振興会 海外特別研究員 |
奨励賞は,火薬関係科学又は技術に著しく貢献し, 成果を会誌又は論文誌に発表した若手社員に授与しています。